小児医療のセンター病院として、県内外の医療機関と連携をとりながら、総合的な診療をしています。
●小児の二次救急医療:
24時間体制で子どもの救急医療にとりくんでいます。肺炎、脱水症、けいれん、髄膜炎など子どもたちの命をおびやかす病気にすばやく対応することが可能です。小児外科との連携により、急性虫垂炎、腸重積症などの急性外科疾患の緊急手術も行います。時間外に受診される患者さんは年間3500名以上で、そのうち650名ほどは入院を要する重症の患者さんとなっています。
●専門医による高度な小児医療:
小児科領域の中でも、アレルギー疾患(喘息、アトピーなど)、腎臓病(ネフローゼ、腎炎など)、神経疾患(てんかん、いろいろな脳や神経、筋肉の病気)、糖尿病、小児生活習慣病(肥満症など)予防医学(予防接種など)、心の病気(拒食症、不登校など)については、それぞれ専門医が治療に当たります。これらの分野では、三重県だけでなく、愛知県、奈良県、岐阜県、滋賀県などからも患者さんが紹介されてきます。
●病気だけでなく、こどもの健やかな発育を支える全人的な医療をめざします。
病気がなおるためには、薬だけ飲めばいいというわけにはいきません。子どもを取り巻く環境全体を整えていく必要があります。そのため、医師、看護師だけでなく、臨床心理士、児童指導員、保育士なども治療に関わり、チーム医療で子どもさんのケアを行います。治療に長期を要する病気の場合は、教育も保証されています。病院に併設されている県立緑ヶ丘養護学校(小学校から高校まで)で、個人にあった教育を受けることができます。 |
概略:
24時間体制で子どもの二次救急医療(入院が必要となるような中等症以上の病気が主な対象)を行っています。津市とその周囲はもちろん県内各地から患者さんが訪れます。
詳しい内容の紹介:
感染症;病原微生物により起こる病気で、肺炎、麻疹(はしか)、インフルエンザ、病原大腸菌O157、髄膜炎、胃腸炎などが含まれ、子どもに最も多い病気です。
他の専門治療グループとの連携;私たちは主に急性期の診療を担当しますが、それぞれの病気に応じて感染免疫、アレルギー、腎臓病、神経疾患、内分泌代謝など専門グループと相談しながら治療にあたります。小児外科、耳鼻咽喉科、整形外科、眼科、麻酔科など他科と協力することも多いです。
主な研究内容と業績の紹介:
いか菓子サルモネラ事件では下痢以外の重症感染症もあったんです!
Nakano
T, Ihara T, Kamiya H,ら:Invasive
food poisoning caused by Salmonella oranienburg: Pediatrics International.
Vol.44, p106, 2002
O157感染症、最も危険なのは子どもの口にナマの牛肉が入ること
Ihara
T, Kamiya H,ら:Raw
beef consumption and improper use of chopsticks as a possible cause of E. coli
O157 infection in Japan: The Pediatric Infectious Disease Journal. Vol.17,
p534, 1998
子どもが冬によくかかる病気、乳児嘔吐下痢症で重い合併症を起こすこともあります。
Bonno
M, Nakano T,ら:Acute
myositis with transient decrease of albumin, immunoglobulin, and complement
following rotavirus gastroenteritis: Acta Paediatrica Japonica. Vol.40, p82,
1998 |
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概略:
三重県における小児糖尿病治療のセンターとして、県内から多くの患者さんをご紹介いただいています。インスリン注射を必要とするI型糖尿病と最近肥満の増加とともに増えているII型糖尿病(成人型の糖尿病)の治療と管理を行います。
詳しい内容の紹介:
糖尿病があっても、何でもできる!!
糖尿病になったら、もう好きな運動もできない、好きなものも食べられない、などとがっかりしていませんか?そんなことはありません。正しい治療の仕方を覚えれば、病気のない元気な子と同じように運動も、食事も、学校生活も、就職も、なんだってできます。糖尿病とうまく付き合いながら、生活できるように、三重病院では患者さんとご家族のための教育プログラムを用意しています。
合併症もこわくない!!
眼や腎臓などにおこる糖尿病の長期合併症も適切な治療で防ぐことができます。長い臨床経験を持つ専門医が治療しますので、ご安心下さい。
患者さんとのパートナーシップ
小児期発症I型糖尿病の患者さんとご家族でつくられている中部つぼみの会と密接な連携をとっています。毎年夏には中部つぼみの会主催の糖尿病キャンプにスタッフが参加しています。
主な研究内容と業績の紹介:
小児糖尿病疫学調査:厚生労働省の班研究で、18才未満発症のI型、II型糖尿病の三重県における発症率を調査しました。I型糖尿病は10万人当たり、1.5人/年、II型糖尿病は5-10人/年の発症で、とくにII型糖尿病が増加しています。
文献:
1.増田英成、他;わが国の小児糖尿病の疫学:NIDDM(インスリン非依存型糖尿病)、糖尿病学の 進歩’96
診断と治療社
2.増田英成(共著):小児・思春期糖尿病管理の手引き、日本糖尿病学会編、南江堂、2001
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概略:
肥満症を中心とする小児生活習慣病(高脂血症、高血圧)および小児科領域における小人症、甲状腺疾患、副腎疾患などを診療します。
詳しい内容の紹介:
生活習慣病:肥満症は原因を探り、食事、運動指導の他カウンセリングを行います。必要な方には入院治療も行っています。
小児内分泌代謝:下垂体成長ホルモン分泌不全症、甲状腺疾患(機能亢進症、低下症)の診断および治療、副腎疾患などの診断治療を行います。
業績:
肥満小児の運動療法 三重大学教育学部富樫研究室(http://sports-gw.edu.mie-u.ac.jp/togashi/lab.html)と共同研究で肥満小児に望ましい運動療法を研究しています。
文献:
1.子どもと生活習慣病 「小児期におけるリスクファクター 肥満 4.具体的な対応ー集団(入院) 小児科臨床 Vol 52 1999 112-119
2.小児肥満の運動療法 小児内科 VOL29 NO.1,101-107 1997
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概略:
小児期に発生した、急性の意識障害・運動障害・けいれん発作から慢性の脳性麻痺・精神遅滞などの脳・脊髄・末梢神経・筋・感覚器の病気のある方(成人になられた方も含む)が対象です。
詳しい内容の紹介:
新生児-成人以前に発生した脳・脊髄・末梢神経・筋・感覚器などの病気を対象としています。病気は脳炎髄膜炎・けいれん発作・意識障害などの急性疾患から発達障害(脳性麻痺・精神遅滞・行動異常・感覚障害・てんかん)を含む慢性疾患まで様々です。
運動障害:運動発達の遅れ、脳性麻痺、神経筋疾患など知的障害
行動異常:精神発達の遅れ、発達の問題など
進行性脳変性疾患:稀ですが診断・治療が難しく、成長発達途中の小児期に発病し進行して、寝たきりとなり呼吸障害などにより死亡する疾患があります。
小児神経疾患の診療は非常に広範な領域に及びます。
また発達障害は医療だけでなく、教育・福祉などと密接な連携をとることが重要です。
主な研究内容と業績の紹介:
重症心身障害、特に超重症児(者)における医療的ケアの研究と普及、ネットワークづくり
脳性麻痺などによる運動障害・神経筋疾患などの臨床神経生理学的研究
文献:
1.樋口和郎:重症心身障害.小児科診療2002年4月号:特集リハビリテーション、診断と治療社、 2002
2.浅倉次男(監修):重症心身障害児へのアプローチとトータルケア.小児看護(2001年8月臨時増 刊号)、へるす出版、2001
3.江草安彦(監修)、岡田喜篤・末光茂・諸岡美知子・平元東(編集):重症心身障害通園マニュアル. 医歯薬出版、2001
4.阿部敏明・倉繁隆信・櫻井實・佐々木栄一(編集):小児疾患の処方と処置.医歯薬出版、1993 |
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概略:
感染症とは病原微生物(すなわちバイ菌などヒトに有害な生物)により起こる病気です。治療はもちろん大切ですが、予防接種?ワクチンをうつことによって防ぐことのできる病気もあります。
詳しい内容の紹介:
細菌感染症;化膿性髄膜炎、肺炎、病原大腸菌O157、腎盂腎炎、とびひなどがあります。百日咳、ジフテリア、破傷風などはワクチンで予防しましょう。罹ってしまったときの治療は、細菌をやっつける抗生物質をうまく選ぶことです。
ウイルス感染症;麻疹(はしか)、インフルエンザ、風疹、ポリオ、おたふくかぜ、みずぼうそう、日本脳炎などはウイルスで起こる病気です。これらにはワクチンがあります。他にも突発性発疹、りんご病、ロタウイルス胃腸炎、肝炎などウイルスで起こる病気はたくさんあります。
国際化した医療を;世界の感染症対策、日本に居住している外国人の方の医療、海外渡航に際しての予防接種等も担当しています。
主な研究内容と業績の紹介:
・子どもで最も重い感染症のひとつ化膿性髄膜炎?三重県ではどのくらい発生している?ワクチンはもうすぐ?
Nakano
T, Ihara T, Kamiya H,ら:Incidence
of Haemophilus influenzae type b meningitis in Mie prefecture, Japan:
Pediatrics International. Vol.43, p323, 2001
・人類のゴール間近、ポリオという病気の地球上からの根絶!
Nakano T,ら:Coordination
of poliomyelitis immunisation programme in Chima’s border areas: Lancet.
Vol.348, p1097, 1996.Nakano
T,ら:Transient
population bypassed by polio vaccination programmes in Yunnan Province, Chima:
Lancet. Vol.350, p1004, 1997
・さあ海外へ、うたなければならないワクチンってあったっけ?
文献:
1.中野貴司:外国へ出かける人、外国から帰ってきた人への予防接種:チャイルドヘルス。
2巻17頁、1999
2.中野貴司、神谷齊、今井可奈子、岡塩:国際化と外来医療:小児科臨床。51巻1410頁、1998」
3.神谷齊、植田浩司監訳:予防接種は安全か「両親が知っておきたいワクチンの話」日本評論社、2002.4 |
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